・ミクリクミクリ、セラニポージ、って何なのよ?/青木 優
・俺が(勝手に)考えた、セラニポージ物語り/渋谷 直角(relax)
・「フツーじゃない」/渡辺 佳紀(TRIAD担当ディレクター)
ささき ともこ
セラニポージは空想が好きな女の子。頭の中でいろんなことを考えているのだけど口下手でうまくしゃべれないし、そんなタイミングもない。歌にすると他人にその考えを伝えられるようになれるのが不思議。内容はなにもかもが空想で本物は何もない。
彼女自身、自分の存在が曖昧なので自分の本当の気持ちを歌うよりもいろんなものになりきって歌うことでその瞬間だけ自分がはっきりするような気がしているのかも。
ミクリクミクリ、セラニポージ、って何なのよ?
青木 優
せらにぽーじ。まなもぉん。
なんちゅう卓越した語感!口にしてみただけでむずむずする。ア〜ンド、音のほうも聴いてみただけでどきどきする。と思ってたらM3は「もじもじ」という曲名だった。なので、せっかくだからもじもじしてしまおう。最後の曲では“ミクリクミクリク”ってのも出てくるけどね。
にしても、かわゆい。この娘の声。そんなふうで、ついつい♪フフンフンと一緒に鼻唄なんぞを唄いつつ、スッスルス〜と聴いてしまうのだ、が。この作品、この世界、キテレツなフックがあっちこっちに埋め込んであんのね。みみずややぶ蚊になりたがる「まなもぉん」。
自分のコピー(クローンっすか)がたくさんの「128号」。宇宙を漂流してしまう男の子を思った「宇宙船はどこへいった?」。etc.etc.ちょいとSFチックで、女の子らしいファンシーさが鋭く突き刺さってきて、ビタースウィ−トなとこがあって、ですね。これを次々に聴いてると、胸から股間までの間がどうしてもむずむず・どきどき・もじもじしてしまうのだよ。どうやらプロデューサーは福富幸宏。なるほど、むずむず・どきどき・もじもじは必然だった気がする。
で、で、で・・・・・・セラニポージって、どういう意味?ミクリクミクリク、調べてみよう・・・・・・。。
俺が(勝手に)考えた、セラニポージ物語り
渋谷 直角(relax)
今日もまた寝坊してしまった俺。「ヤベェ!遅刻遅刻!」と、トーストをくわえながら坂をダッシュで下っていると、ドシ〜ン!「いた、いたたた……」「ちょっと!危ないじゃない!気を付けてよ!」。見れば、セーラー服着た同い年くらいの女のコだ。「なんだよ、テメ−こそ走ってたんじゃねーか。あんまり無茶すると子供産めないぜ!」「さっ、サイテ−ッ!」「ヘヘーンだ!おっとヤベェ、遅刻だった!」「あっ、アタシも!」。………………「えー、今日は転校生を紹介する、入って来たまえ」「初めまして。昨日からこの街に引っ越してきましたセラニポージと言いま……、ア−ッ!」「おっお前は朝の……!」「おっ、なんだ渋谷とはもう知り合いか。ちょうどいい。渋谷の隣りの席が空いているから、そこに座りなさい」「エーッ!?」「まさか同い年とはビックリだわ。あまりにもガキっぽいから!」「フンッ!俺だってオメ−みたいな男オンナが転校生だなんてガッカリだぜ!」「なんですって!?」「なんだよ!?」「……フンッ!!」。そして下校時。やれやれ、とんだ日だぜ今日は、と帰り道を歩いていると前にセラニポージが。「何だよ、帰りもお前と一緒かよ」「ワタシだって好きでアンタと同じ道をてるんじゃないですゥ!あ、アタシここだから」「えっ、ちょっと待て。まさか……隣の家!?」「えーっ!?」。部屋に戻り、フゥと一息ついて、カーテンをバッ、ちょっと待て!誰がオマエの……」飛んできた時計が俺のアタマにゴチーン!一日目からこんな調子で、俺とセラニポージの物語は始まったのでした……。(つづく)
「フツーじゃない」
渡辺 佳紀(TRIAD担当ディレクター)
今思えば、デモCD-Rを聴いた時から、なんか、変だった。
セラニポージ。
なんじゃそれ。
チープな打ちこみだけど妙にクセのあるベースラインや、
一歩間違えばダサダサのシンコペーションや、
偏執狂的で意味不明なバンド名とか、ジャケットに描いてあるシュールなイラストだとか。
どこか挑戦的。
そして、確信犯的な態度。
最初は謎だった歌詞。
妙に印象的な声。
耳から離れない。
だけど、純粋に音楽をやりたがってるんだ、ということはわかった。
福富さんならこの音楽をもっと理想的なカタチに、具現化してくれると思うよ。
その点は共有できた。
セラニポージにいわゆるアーティスト写真は存在しない。
あるのはアーティスト・イメージだけ。
そういう表現方法があってもいいと思う。
あるのはメディアとしての音源だけ。
それが素晴らしいから、
自己表現として成立出来たと思ってます。
他にない、不思議な音楽性。
独創性を持ちながら普遍的で。
どこか懐かしくて、ポップ。
セラニポージのデビューアルバムを是非、聴いてください。






